潮騒ボンバー日記

山下達郎フリークの筆者による、つれづれの雑記帳です。

岡崎体育ニューアルバム「XXL」超フライングレビュー改め感想文

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MUSIC VIDEOで世間を賑わせた岡崎体育さんの2ndアルバム「XXL」が6月14日に発売となり、ただいま予約促進・発売前プロモーションが絶賛進行中です。ましたね。

私、すっかり体育ファンとなってしまったオッサンですが、もはや居ても立ってもいられず、現時点でわかる範囲で新アルバムへの期待・予想などを書き連ねてみたいと思います。
(以下、2017年5月23日アルバム発売前に勢いだけで書いたものに、追記しています)

 

新作アルバム内容

【商品概要】

岡崎体育2ndアルバム「XXL」
2017年6月14日(水)発売
・初回限定生産盤:DVD付き3,500円(税込)
・通常盤:2,800円(税込)

【「XXL」収録曲目】

01.XXL
02.感情のピクセル
03.Natural Lips
04.Horoscope
05.まわせPDCAサイクル
06.電車で聴くと映画の主人公になれる曲
07.Open
08.観察日記
09.Snack
10.鴨川等間隔
11.式

【初回盤DVD収録内容(予定)】

・感情のピクセル(Music Video)
・Natural Lips(Music Video)
・式(Music Video)
岡崎体育といっしょ!バーチャル食事デート体験
・JINRO presents 岡崎体育ワンマンツアー「シマウマの中でも比較的凶暴なほう」幕間映像

 

前作の「BASIN TECHNO」でも初回盤DVD付きを購入したわたくし。全編非常に面白く、堪能できました。

体育さん自身がYouTubeなどへの映像プロモーションを積極的に行っていることもあって、それらの作品を改めてまったりと観られるのはいいと思います。

今回も、アルバム発売前に新曲3曲のMUSIC VIDEOを順次アップしていくとのことなので、すでに公開されている「感情のピクセル」に続いて「Natural Lips」「式」がアップされることになります。

アルバム収録曲のMVを動画サイトで公開し、SNSで情報拡散するという展開も、今の時代ならではのプロモーションなんでしょうね。

ひと昔前(いやもっと前か…)だと、シングルを何枚かリリースした後にそれらを含む新アルバムを満を持して発売、というのが定番の売り方だった気がします。

CDが売れなくなった今の時代は、もう先行シングル云々ではないんでしょう。

実際、体育さんの1stアルバムと2ndアルバム(今作)の間に発表されているシングル「潮風」「ポーズ」「割る!」がどれも今回のアルバムに収録されていないというのも、従来の方法ではあまりない売り方ですね。

シングルはシングル、アルバムとは別の考え方なのだから、みたいな本人の意向もあるのかもしれませんが(想像)。

 

曲目別、感想および予想

01.XXL

シマウマの中でも比較的凶暴なほう、というフレーズはここにありましたね。

Cubaseというツールは触ったことないのですが、今やこのイントロの音色を聴くと、岡崎体育や!という刷り込みがされてきつつあります。

 

02.感情のピクセル

www.youtube.com

5月11日にMVが公開されるや否や、瞬速でトレンド入りし、10日あまりで視聴回数270万回を突破。現在もスゴイ勢いでカウンターが増えています。

冒頭から轟くラウドロック!その想定外のカッコよさが、全編通した後には「やっぱり岡崎体育や…」と変わっていく快感。これも、何度も見返したくなるMVです。

MV監督した寿司くんのコメント。

アレンジを手がけたPABLOさんのツイート。

某ロックバンドのMVに激似という指摘があって炎上騒ぎにもなりましたが、体育さん本人はdisっていないことをはっきりと表明。

 音楽ライターの兵庫慎司さんも言及されています。

shinjihyogo.hateblo.jp

ネット上で何かしらの騒動はあった模様ですが、それ自体知らなかった私にとっては、純粋に体育さんの引き出しの多さやその表現力の多彩さを充分に楽しめる作品でした。

 

03.Natural Lips

 5/26にMV解禁。

www.youtube.com

先のワンマンツアーではもう演じられていた曲。

こんなコメントもあるようですが、直美のくちびるに何か関係があるのか…気になります。

 こんなオチでした。

22万リツイートを記録した下記のネタや、トヨタのラジオCMなどの路線の、「日本語を英語の発音に聞こえるように」ネタの集大成ですね。

徹底してる。そしてやっぱうまい。

この曲はMV見ながら聴いた方が楽しいよな、と思っていたのですが、CDで流れてくる曲を聴いてるだけでも充分いけますね。

昔、槙原敬之が、全編英語詞(こちらはマジの英語)のアルバム「THE DIGITAL COWBOY」を出した時に、「以前あたかもヒットチャートに載ったかのような曲を」といったニュアンスで、新曲を並べていました。 

Natural Lipsも、これ普通に洋楽のチャートにあった曲だよな…みたいな錯覚を感じてしまいます。

 

04.Horoscope
水瓶座としては悲しい限りです。

最後らへんの「キャバリエ…」のくだりは、完全に遊んではるなこれ、といった印象(楽しい)。

 

05.まわせPDCAサイクル

本人のこんなコメントあり。

逆に聞きたくなるわ。

 

06.電車で聴くと映画の主人公になれる曲

インストということで、こういう感じの曲だと予想。

澄んだ曲ですね。

ある意図をもったタイトルをつけるだけで、聴く人を全員同じ方向に導くものなんだなと、言霊というか「呪(しゅ)」を感じました。 

 

07.Open

「Open」は昨年来、各地のフェスで披露されていた曲。

個人的に初見は昨年(2015年)のカミコベのこの映像。

www.youtube.com

ステージに登場する直前の舞台袖の様子も見られる貴重な映像。そこからすでに口パクしてんのね。

これまでに出演したフェス等では、タイトル通りオープニングに配置されていたこの曲が、新アルバムでは真ん中らへんに並んでいることにも、何か意味があるのでしょうね。

 

08.観察日記

テンポに乗ってフンフン聴くのもいいですが、歌詞カード見つつ聴くとまた違ったイメージがわいてきます。

 

09.Snack

www.youtube.com

2014年2月公開のMV。当時「MUSIC VIDEO」からの流れで初めて聴いて、体育さんラップも上手い!味がある!と驚いた1曲。

リリックの韻の踏み方も、言葉のチョイスも、あまり他のラップでは聞いたことないような、切ない感じが全編に漂っています。

ポケモン愛にあふれたフレーズもありーの。

一方こちらの「Snack」はライブ映像。このころはまだ口パクではない模様。今となっては貴重ですね。

www.youtube.com

新録となった今回は、既アレンジのシンセのフレーズもギターで演奏。

MVで見た時の、ちょっと物悲しい感じは薄れて、男くささが増した印象。

 

10.鴨川等間隔

とうとう正式な音源が入手できるか…と、個人的には一番待望していた曲。

すでに公開されているMV(視聴回数70万回超)は、多分100回以上見てます。飽きない。

www.youtube.com

 「信頼のおける昔からの友人たち」は、おそらく”くっちゃん”ことthe PARTYSクズノ氏らのことなのでしょう。

今回収録されるのは新録とのことですが、できればインディーズ時代のMVもずっと視聴できるように残しておいてほしい。

ヤバTの「あつまれ!パーティーピーポー」のパターン(インディーズ版とメジャー版両方あり)を希望です。

 

11.式

これもMVが観られる予定なので楽しみ。

www.youtube.com

6/13、アルバムフラゲ日に公開となりました。
これは…
この曲は…
聞く人に委ね、その人ごとに様々な思いを描いてもらうような曲ですね。
体育さん自身はどんな思いでこの曲をつくり、歌うのか、聞いてみたい気がします。

 

ワンマンライブではすでにお披露目されているようでした。

少し前に、コードアレンジ変更したことをツイート。

 

「100,000枚」への挑戦

インディーズ時代に5年間で7作のアルバムを発表していて、メジャーデビュー後も1年で2枚目のアルバムと、多作な人ですね岡崎体育さん。

私は彼を知ったのが「MUSIC VIDEO」からだったので、初期の作品は残念ながら聴けていないのがほとんどなのですが、多作なだけに今後も振り幅の大きな楽曲をたくさんたくさん届けてくれると期待しています。

今回の2ndアルバムは、本人曰く「10万枚売る!」が目標らしいですが、CDが売れない今の時代にこの数字というのはスゴイことなんでしょうね。

CD以降の音楽のパッケージはどんどん変わっていて、今もおそらく過渡期であって、これからどうなるのかわからないという話を聞いたりします。

達郎さんもオールタイムベスト盤として「OPUS」を出した2012年時点で、ベスト盤を発売した意味について、「おそらくCDというメディアで発表できる最後のチャンス」「CDのバックオーダーができる体制下のうちに、ベストを出しておくべき」といった趣旨の発言をされていました。

小さい頃からこづかいを貯めて、レコード・CDを必死で集めてきた自分にとっては、配信やストリーミングで音楽を楽しむことへの物足りなさみたいなものが未だにあります。

そんな時代に10万枚というハードルを自ら設けて、堂々と公言し、クリアしようと頑張る岡崎体育さんに、微力ながら私も1枚貢献したいと思っております(予約しました!)。